トンカビーン

南米原産のマメ科植物の種子。クマリンという成分により、バニラに似た甘く干し草のような香りを持ち、グルマン系香水のベースノートに使われる。

トンカビーンについて

トンカビーンは南米(特にベネズエラ・ブラジル)原産のマメ科植物の種子で、収穫後にラム酒に漬けて乾燥させる「トンカ化」という伝統的な処理を経て強い芳香を放つようになる。香りの主成分であるクマリンは、バニラに似た甘さの中に干し草・アーモンド・タバコを思わせる複雑な温かみを併せ持ち、この独特の香調は前述のラベンダーとともに「フゼア調」を確立した中心素材の一つでもある。天然にはやや毒性のある成分を含むため、香水業界では規制量が定められており、多くの場合クマリン単体を精製・合成したものが使われる。近年のグルマン系ニッチ香水ブームにおいて、バニラよりも大人びた奥行きのある甘さを演出する素材として再び脚光を浴びている。

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