アンバー

天然琥珀そのものの香りではなく、ラブダナムやバニラ、樹脂系香料を組み合わせて作られる合成的な香調の総称。温かく甘い樹脂質の奥行きを持ち、オリエンタル系香水の核となる。

アンバーについて

香水用語としてのアンバーは、化石化した樹脂である琥珀(こはく)そのものの香りを指すのではなく、ラブダナムバニラ・安息香(ベンゾイン)などの樹脂系香料を独自の比率で組み合わせて作り出す「合成的な香調」を指す点が最大の特徴。1920年代にゲランが発表した「シャリマー」などのオリエンタル系香水を通じて確立された香りのスタイルで、以来「アンバー」は特定の物質名というより「甘く温かい琥珀色の香りのイメージ」を表す香調カテゴリーとして定着した。近年ではアンブロックスやアンバーキサンなど、天然の竜涎香(アンバーグリス)由来の香気成分を化学合成した素材も「アンバー」として扱われることが多く、これらは塩っぽくミネラルな深みを香りに加える。オリエンタル系・グルマン系香水の核として、また他のノートを支える厚みのあるベースとして極めて重要な素材。

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